事業概要
事業の共通目標
SPARC教育プログラム
「文系 DX 人材」に必要な資質・能力を身に付けるため、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+事業)」での「地域が求める6つの能力」をベースにして議論を進め、これをより具体化した3大学共通の「SPARC 教育プログラム」で身に付ける資質・能力を設定しました。
SPARC教育プログラムで身に付ける資質・能力
- 物事を俯瞰(メタ)的に捉え思考する力
- 幅広い基礎教養と思考法
- 地域課題解決に資する基礎的専門知識(分野横断的に学習)
- 知的財産に関する知識
- データサイエンスに関する知識・技能
- 地域の特性や特色を理解し、自ら課題を抽出できる力
- 課題解決においてDXを実践できる知識・態度
- 課題に対して、身につけた知識や技能を活用して解決に向けた企画・立案ができ、他者と協働して解決を図ることができる力
「SPARC教育プログラム」は、大きく分けて「STEAM人材育成系列」と「DXによる地域課題解決(PBL)系列」からなり、「連携教育プログラム委員会」を設置して内容の検討を進めています。
STEAM 人材育成系列
①、②、③の能力を身に付けるため、次のSTEAM教育の方針を3大学で共有し、以下の4科目(群)を実施します。
- アーツ(A)を俯瞰(メタ)的思考として、エンジニアリング(E)をデザインとして捉えなおす。
- 科学(S)と技術(T)を広く捉え、教養教育を成す各学問分野とする。
- 数学的思考(M)には、論理的・批判的思考力を含むとし、DS もその道具と捉える。
- 分野横断的教養科目群:山口大学は STEAM の構成要素を「科学・技術」(S&T)「人間・文化」(A)「社会・環境」(T&E)の 3つとし教養科目と対応付けています。他の 2大学もこれに倣った対応付けを行います。
- 分野横断的専門科目群:各大学が目標とする文系DX人材の専門教育のための基礎的専門科目(A&S)を設定します。
- データサイエンス科目:山口大学が数理・データサイエンス・AI 教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)の認定を受けている科目(S&M)を他の 2 大学に提供します。
- 知的財産教育:知的財産教育全国拠点である山口大学の科目を2大学に提供します。
DXによる地域課題解決 PBL 系列
④、⑤、⑥の能力を身に付けるため、以下の3つの科目群を設定します。
- DX概論
DXを正しく理解することから始め、県内の企業等による「正しい DX の実践例」について学習したのち、グループごとに立案・設計し、発表を行うことで DX を実践的に理解します。 - 地域学
地域の特性や地域が抱える課題を認識し、自ら課題を設定し、その解決にチャレンジするための素地を培います。PBL 手法も学習し、下記の課題解決 PBL 科目の準備とします。 - DXによる地域課題解決(PBL)
身に付けた STEAM の基礎的素養と DX による課題解決方法を活用した PBL を3大学共同で実施します。実施にあたっては地域連携プラットフォームに参加する企業・自治体の協力を得ます。
共通学習管理システム(LMS)の導入による教学運用の円滑化
事業を円滑に実施するため、3大学共通のLMS(YC-SPARC-LMS) を新規導入します。
高大接続教育プログラム
山口大学が平成 28 年度より高校での探究活動への助言や高校同士の交流の場として行っているジュニアリサーチセッションを発展させ、新たに設立する大学等連携推進法人の事業として 3 大学合同で開催し、各大学の推薦・総合型選抜への加点項目とすることなども検討します。
リカレント教育プログラム
地域や企業におけるニーズを適時に把握しながら、必要とされる文系 DX 人材を育成するためのプログラムを SPARC 教育プログラムの授業科目を中心に構築し、社会人等に提供します。